M&A を検討するときに知っておいてほしい!人材・労務のこと

会社の売却や事業の譲渡など、M&A を考えるときに意外と見落としやすいのが「人材・労務」の問題です。「従業員の雇用はどうなるの?」「労働条件は変わる?」といった点は、会社の将来を左右する大事なテーマ。ここでは、初めて M&A を知る方でも理解できるように、やさしく整理してみました。


M&A は「会社そのものを引き継ぐ」ので、従業員の存在や働き方のルールもそのまま受け継がれることが多いです。
もし準備不足だと…
・キーパーソン(重要な社員)が辞めてしまう
・労働条件のトラブルが見つかり、買い手からの評価が下がる
・従業員の不安が高まり、モチベーションが落ちる

といったリスクが生じます。
つまり、人材・労務を整理することは「会社の価値を守ること」に直結します。



M&A の方法によって、従業員の雇用契約の扱いが変わります。
代表的なものを簡単に整理すると…

・株式譲渡
会社の形はそのままなので、従業員の雇用契約も基本的に変わりません。

・事業譲渡
新しい会社と「改めて契約」を結ぶことになります。条件が変わることもあるので注意。

・合併
会社がひとつになるので、雇用は引き継がれます。ただし、制度の統一が必要です。


・決算書はそろっていたが、数百万円の未払い社会保険料が後から見つかり、買収金額を大きく下げられた。

・取引先との契約が口頭だけだったため、M&A 後に主要な取引先が離れてしまった。

・社員に正しい情報を伝えられず「会社がなくなる」と誤解され、辞める人が続出。

・文化や働き方の違いから会社同士がうまくなじめず、期待していた効果が出ずに業績が落ちた。


M&A は「会社のお金や資産」だけでなく、「人」に関する準備もとても重要です。
特に売り手側は、

1.従業員情報を整理する
2.労務上のリスクを洗い出す
3.キーパーソンを引き止める
4.従業員への説明方法を考える

この 4 つを意識するだけでも、M&A の成功率はぐっと高まります。

疑問や課題に対して、実務に精通したサポーターが最後まで丁寧にサポートさせていただきます。