M&A 前に必ず押さえる「人材・労務」

―― 雇用はどうなる?社員に知られず進められる?「雇用はどうなるの?」「社員に知られず進めたい」
―― 初めて M&A を検討する経営者が必ず抱く不安です。結論から言うと、人材・労務の整理は“会社の価値そのもの”。ここが整っているほど、成約リスクは下がり、評価(価格・条件)は安定します。


・退職やトラブルは価格と成約リスクに直結。
・一方で、就業規則・契約・運用が整っている会社は、引継ぎの安心感が高く、評価は上振れしやすい。
・とくにキーパーソンの離脱防止は最重要。打診の順番・時期・条件設定が鍵です。


✅ 従業員リストを作る
雇用形態/勤続年数/主担当/代替可否(属人性)/残しておきたいスキル

✅ 就業規則・雇用契約の整合
現場運用とのズレ(残業・休憩・休日・手当・評価)を点検し、矛盾を解消

✅ 労務リスクの棚卸し
未払い残業/有休付与・管理/ハラスメント対応/36 協定/安全衛生

✅ キーパーソン対策
継続条件(役割・報酬・勤務地)をすり合わせ、残留インセンティブも検討

✅ 社会保険・手続きの漏れ確認+社内説明計画のたたき台
“誰に・何を・いつ伝えるか”を事前に決める(Day1 メッセージまで準備)

メモ:上の 5 項目をメニュー化しておけば、買い手の不安は大きく下がり、交渉がスムーズになります。


・株式譲渡:会社はそのまま存続。雇用契約は原則継続、制度・労務体制も維持されやすい。
・事業譲渡:事業だけ移すため、従業員は“合意のうえ再契約”が必要。条件調整の余地あり。
・合併(吸収・新設):雇用は承継されるが、制度統一の過程で就業規則・賃金体系の見直しが起きやすい。
だからこそ、事前の説明設計とキーパーソン合意が要。方式選択の段階から“人の設計”を並走させます。



1. NDA 締結 → 限定情報で初期検討(社名秘匿・匿名概要での当たり)
2. 候補先の絞り込み → 追加開示(段階的開示/資料は最新版に)
3.トップ面談前後にキーパーソン対応(残留条件を明確に)
4. 成約後の Day1 メッセージ(社長・買い手の連名で“変えないこと/変わること”を整理)
5. 説明会&質疑(不安の可視化と個別対応。小さな疑問も早期に潰す)


Q. 社員に知られずに進められますか?
A. NDA と段階開示で秘匿しながら進行可。最終段階での“適切な説明”が職防止の肝です。
Q. 借入や個人保証があるのですが?
A. 案件次第で保証解除や肩代わりの交渉は可能。金融機関との調整も伴走します。
Q. うちは小規模ですが対象になりますか?
A. 人材・技術・取引基盤など“見えない価値”が評価される例は多数。まずは簡易評価から。


・従業員リストと規程・契約の整合、この 2 つだけでも価値は上がります。
・不安や課題は“ある前提”で OK。事前に洗い出し→是正すれば、むしろ評価は安定します。

疑問や課題に対して、実務に精通したサポーターが最後まで丁寧にサポートさせていただきます。