親族も社員も継がないと決まった時、選んだ道がM&Aだった

「会社を閉じたくない」想いが動かした、心の決断プロセス


60歳を過ぎた頃、ふと頭をよぎった不安。それは、「この会社、私の代で終わってしまうのではないか」という直感でした。

  • 息子は異業種で働き、継ぐ意思はなし
  • 長年苦楽を共にした社員も「自分には荷が重い」と辞退
  • 自分自身も、これ以上の大きな挑戦には体力的に限界を感じ始めていた

黒字経営が続いていても、「このままでは消えてしまうかもしれない」──そんな焦燥が胸を占めていきました。


最初は、M&Aなんてとんでもないと思っていました。「会社を売るなんて、自分の信頼を裏切るようなものではないか」と。でも、自問自答を繰り返すうちに、考え方が少しずつ変わっていきました。

• 社員や取引先の安心を守るにはどうすればいいか?
• 自分がいなくなっても会社が続く方法はないのか?
• M&Aは「終わり」ではなく「未来へのバトン」かもしれない

そう思えるようになるまでには、半年以上かかりました。


実際に決断に至るまでの流れを、表にすると以下のようになります。


M&Aを経て実感したのは、「売る=終わり」ではないということです。

• 社員は全員、雇用が継続された
• 取引先との関係もそのまま
• 自分も顧問として関われる

結果的に、「経営からは退いたけど、会社は続く」という理想的な形が叶いました。


最初は「会社を手放すなんて」と抵抗があるかもしれません。
でも、社員の人生や会社の看板、取引先との関係…すべてを未来につなぐための選択肢がM&Aです。

「悩み続けるのはもう限界かもしれない」──そう感じたときこそ、まずは話をしてみてほしい。
きっと、違う景色が見えてきます。


絶望にも似た不安から始まったこの決断。でも、M&Aという選択が、社員の生活と会社の歴史を「次の誰かへつなぐ」道になりました。

「自分の代で終わらせない」それは、過去の自分と、未来の誰かへの一番の責任の果たし方かもしれません。


M&Aは、単に“売る”ではなく、“次につなぐ”ための選択です。ただし、焦って決めるものでもありません。時間をかけて、納得して、自分の気持ちを整理していくものです。

まずは、誰かに話してみることから。それが、未来への一歩になります。

疑問や課題に対して、実務に精通したサポーターが最後まで丁寧にサポートさせていただきます。